ふと覗いた本屋の入り口に百人一首が並んでいて、もうお正月だなぁと実感しました。 
でも! 「私だったらその横に「ちはやふる」並べるなぁ!絶対。」と思いました。 

ちはやふる (3) (Be・Loveコミックス)ちはやふる (2) (Be・Loveコミックス)ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)表紙もいい!  並べて置いたらさぞ映えるだろうな。
こんなに息が詰まりそうなほど集中して読んだ漫画は久しぶりです。
こっちはページめくってるだけなのに、「新しい何か、楽しみを知った時のドキドキ・ゾワゾワする感じ」が入ってくる感じはすごい! 熱い! 続きが気になるなぁ。
少女マンガのいい所と、少年マンガのいい所と。
2巻では古典大好き少女が入ってきて、かるたの新たな楽しみ方に主人公(と私)が目覚めた所がすばらしいなぁ。感覚に訴える絵の描き方。 
3巻では仲間がそろい、大会出場。「君の耳はもう捕まえただろう?」みたいなとこ!少年マンガかよ!ゾクゾクした!
出てくる人も全員おざなりじゃない。 色んな物を背負ってる人が、みんなで一つの目標に向かっていく。 これって、「甲子園目指そうぜ!」とか、「敵を倒そうぜ!」っていうのと同じですよね。いいなぁ。

面白い漫画はいくつもありましたが、今年始まって、かつノーマークで面白かったのはコレが一番です。
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次点で「くおんの森」と「笑うかのこ様」。

くおんの森 (1) (リュウコミックス)

くおんの森 (1) (リュウコミックス)

台詞やモノローグがわざとらしく古めかしくて、文もコマも独特のリズムだからすごくつっかかるけど、それになれると、それすら味な気がしてくるから不思議。 
本好きな人、読んでる時に「あっち側」に行く人にはぜひ。 アリスとか宮沢賢治好きな人にも! 絵を見るだけで楽しいです。

笑うかのこ様 1 (花とゆめCOMICS)

笑うかのこ様 1 (花とゆめCOMICS)

 かのこ様!いいよ!  
クラス内の恋愛模様、ダイエットを阻止し合う女子…クラスの相関図をこっそり眺める主人公であり傍観者、かのこちゃん。
文化祭の独特の空気「マツリ・マジック」や、自分こそは特別な人間って思い込みがち「選民期」といったネーミング、独特の視点が楽しいなぁ。ちょっと共感。 
こっそり「女子文化怖ぇぇ!」とゾクゾクしたり燃えるかのこちゃんは、単純に可愛いです。 
しかしそこは完璧に傍観者ではなく、花とゆめお決まりの啖呵を切るシーン(説教パート)があったりして気分すっきり! みなさんご唱和ください「ばっかじゃなかろうか!」
ただ、読み切りから連載にしたみたいなので、いつも展開が大変そうです。あんまり続く話じゃなさそう。
同じクラスで話が続くと思いきや、毎回彼女が転校するという予想外の展開。濃い人達をばっさり使い捨て!
その上、最初の話で出てきた男の子が、何かと理由をつけて転校先に登場するのがとても苦しい…。この縛りは大変だなぁ… 正直いらんような…表紙にも。 それをなくしたら少女マンガとして成立しないからだろうか…
主人公がファンタジーっぽい立ち位置だったら、もっと色々できそうなのに。不思議のたたりちゃんとかエコエコアザラクみたいに(笑) 学校の座敷わらし的な。
お姉ちゃんとかお母さんのノリがなんかうすら寒いっす。