夜は墓場で運動会、って結構楽しそうじゃね?

モノノ怪 1 (ヤングガンガンコミックス)

モノノ怪 1 (ヤングガンガンコミックス)

置いてあったので手に取ってしまった。
原作の「怪」、他の話は見逃していたのですが、偶然薬売りさんの出るこの化猫編はテレビで見ていて、かっこいいなぁと惚れ惚れしたものです。 その後、あの薬売りが主役になって新作が始まるというので、ウキウキしながら「モノノ怪」を見始めました。ノイタミナ枠、夜型の私はレポートの合間に休憩がてら見るような感じだったのですが、サッカーやなんやで延びに延びたことも多く、時折睡魔に負けつつもがんばっていました。
怪版の化猫が一番好きです。モノノ怪版の大正ロマンな化猫もいいですが。 モノノ怪の中だったらのっぺらぼうが好きです。あと海坊主。
話が逸れた。
怪版化猫のコミカライズみたいです。
良い悪いとかじゃなくて、「そのまんま」です。絵も話の内容も、多分台詞やシーンの描き方もとっても忠実だと思う。白黒になっただけのような。話の内容や人物の確認をしたい時に開く本のような印象を受けました。私は手元にDVDがないので、そういう意味では重宝するのかな。
なので、おもしろいかどうかと考えるとしたら、原作が好きなら面白いかもしれない、けど、「あの作品の良さはアニメでの色の鮮やかさや視覚効果だ」と思う人には少し物足りないかもしれません。そういう人はDVD買うんでしょうけど。
私の中では怪もモノノ怪も「静と動」というか、動きもダイナミックでかっこいいけれど、その分静止している映像(というか絵)も多い印象があった。なので、マンガになると独特の間や問答調の会話のシーンはすごくしっくりくるように感じたけど、逆にお札や最後のシーンなんかではやっぱり物足りないと言うか、何が起こっているのか分かりにくい感じが。アニメを見ていた人はそこを自分で補完できるんだけれども、見たことがない人が読んだらどうおもうんだろうか。
きっと漫画化するにあたってすごく期待がかかっていた作品だと思う。もっと冒険したらしたで「こんなんじゃない!」って叩かれてたんだろうな、なんかかわいそうだ。
当然、アニメを初めて観た時の様な興奮や感動はありませんが、これはこれ。 衝撃は本編よりもおまけマンガにあり。おまけにありがちなパロディ4コマなんですが、作品が作品だけに、その本編に忠実に描いていただけに、あれは少し面白かったです。
あと、これは「怪」だけで、「モノノ怪」の他の話はしないのかな。