人生なんて、死ぬまでのひつまぶしだよ

というアレで、ゴールデンウィーク中に実家に帰っていたという友人から貰ったひつまぶしのお茶漬けセットを食べました。わさびがきいていて、インスタントにしては、という言い方は友人にも食べ物にも失礼かも知れませんが、期待していた以上においしくて少し感動しました。  
まだ本物のひつまぶしを食べたことないと言う私に対して、私の父は「ひつまぶしかぁ。おいしいけどなぁ、そんなにみんなが騒ぐほど美味いもんでもないで」と言いました。 そうなのかな。そうなのかもしれない。 例えば仮に、本当にそんなにおいしいものでなかったとしても、私は一度食べてから「そんなに言うほどおいしくなかったなぁ」とか言いたい。  それはひつまぶしとか他の食べ物に限ったことじゃないのですが。
友人が面白くないと言った映画やイマイチだったよと言ったお店、評論やインターネットで駄作だと叩かれているアルバムや小説とか。 
もちろん参考にはします。 でも、一度自分で体験してから「やっぱアレ苦手だなぁ、私は」と言いたいのです。
こう書くとそれって当たり前、と思われるかもしれないけど、周りの評価が悪くてもそれをわざわざ体験しようじゃないかという意味です。 理由はいくつかあって、まず、なにがそんなに駄目なのかというのを知りたい。次に、もしかしたら私は好きかもしれない、という建設的な考えや、逆だったらそれはそれで「やっぱ私も駄目だった」と安心できる、というのもあるのかもしれません。 それを無駄な事と思って避ける人もいるかもしれませんが、私はこういう時間の無駄遣いがめっぽう好きなのです。