私だって網棚に寝転がりたい

クローバー (IDコミックス)

クローバー (IDコミックス)

そういう要素が入ってる話は今まで読んできたけど、今回初めて買いました、「百合」と銘打っている本を。
今回で確信した。私、今の所BLは好んで読まなくても、百合は平気だ。
というかむしろ共感できる所がほろほろあって好ましい。 なんでだろう、自分と同性だからかな。 
告白してどうこう、とか付き合ってどうこう、って話じゃなくて、日常でふと感じる齟齬みたいな、白黒つかない感じがいいな、と思うのです。 
実際はハッキリすることなんてほんの少しで、白黒じゃなくてなだらかにグラデーションがついていて、そのまま日は進んでいくもんなんじゃないのかな。 そういう所が好きです。


四人姉妹それぞれのお話。 でも、それぞれで話が繋がっているわけでもないので、四姉妹とする意味はあるのかな、と思った。 
四姉妹だと思ってしまうとどうしても、BLを読んだ時に感じる「なんで全員が揃いも揃ってホモ(ゲイじゃなくて)、もしくは抵抗のないゆるゆるボーダレスな人ばっかなんだよ…それはないだろ」「葛藤とか否定とか逃避とかないのかよ」と思ってしまう私が出てくるからです。(そうじゃない話もあるんでしょうけど) 決して否定はしていませんが、私はどうもファンタジーとして楽しめない様です。今の所。
バラバラの短編集だと思って読むとと、とても好ましい感じでした。