「暇つぶしに本でも買おっかな」と言える幸せったら!

黄色い目の魚 (新潮文庫)

黄色い目の魚 (新潮文庫)

しゃべれどもしゃべれども」が良かったので。
イン・ザ・プール (文春文庫)

イン・ザ・プール (文春文庫)

早速読了。
伊良部総合病院の地下にある神経科。「いらっしゃーい」の声を聞いてドアを開けると、小太りの医師と色っぽい看護師が。 「カウンセリングとか無駄だから」「とりあえず注射、打とうか」 傍若無人で大人気ない医師、伊良部(注射フェチ)と、無気力な看護師のマユミ。  火の元が気になって外出できないルポライター、携帯依存の男子高校生、ストーカーに悩まされるコンパニオン…患者は、他人の迷惑顧みない奔放な伊良部に振り回されて、あきれたり不安になっているうちに…
一般的に神経科=精神を病んでいる というイメージで敷居が高いし、お話も暗いものなのかと思うかもしれないけどそうじゃない。
う〜ん。とにかく伊良部のキャラクターがおもしろい。 はちゃめちゃな言動に笑ったりスカッとするだけじゃなく、ポイントポイントを押さえていて、1話の中でハッとする台詞がどこかにある。
強迫性障害の確認動作や心配の広がり方なんか、私の実習での経験と照らし合わせたりして「なるほどなぁ」という感じ。